稲葉学園高等学校

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第一学期終業式校長式辞

第一学期終業式校長式辞

ホットライン 2024.07.19

本日が一学期の最終日となります。皆さんとって、どのような一学期だったでしょうか。
四月八日に新任式と始業式、四月九日に入学式があり、皆さんは新しい高校生活を始めました。昨年度までとは違った授業内容、また、岡城趾での親睦行事、早朝の交通安全街頭運動、生徒会役員選挙、大分県高校総体など高校の新しい行事にも参加しました。どのシーンでも皆さんの真剣なまなざしやあふれんばかりの笑顔が印象的でした。また、本当に早く過ぎ去った一学期でした。
さて、明日から夏休みを迎える皆さんに、一つお話をします。今月三日にお札のデザインが変わりました。一万円札は福沢諭吉から渋沢栄一へ、五千円札は樋口一葉から津田梅子へ、千円札は野口英世から北里柴三郎へと変わりました。今日はこの三名の中の一人、渋沢栄一の人となりや言葉に触れながら、お話ししたいと思います。
渋沢栄一は江戸時代末期、今の埼玉県の農家の長男として誕生し、後に「日本資本主義の父」と言われるようになりました。また、世界中の経済にも貢献し、国際的な信頼も築いていきました。さらに、今の一橋大学や日本女子大学、日本赤十字社の設立に関わるなど教育や公共事業にも大きく携わりました。
彼は数々の名言を残していますが、代表的なものに「夢七訓(しちくん)」があります。どのような言葉かというと、「夢なき者は理想なし、理想なき者は信念なし、信念なき者は計画なし、計画なき者は実行なし、実行なき者は成果なし、成果なき者は幸福なし、ゆえに幸福を求むる者は夢なかるべからず」です。
これは、幸福を得たい人は、まず夢を持ちなさいという教えです。何事も夢を持つことから始まるということでしょうか。幸福とは何かは、人それぞれに違うかもしれませんが、誰しもが幸福になろうとして生きています。そのためには夢を持つことは大切なことです。学びが旺盛で、様々な体験を通してチャレンジできる時期にいる皆さんにとっては、特に、そう思いますね。
そして最後に、私から皆さんに二つお願いがあります。まず一つ目は、夢は探し続けて行動し続ける人にしか見つけることはできないということです。周りに流されず、自分の興味のままに探し続けて下さい。そして、二つ目は、夢に関わる心震える仕事をして欲しいということ。自分の夢に関わる本当に好きなことをやって下さい。自分がやりたいことに突き進む自分の人生を生きて下さい。
では、明日から皆さんにとって大切な夏休みです。夢が見えない人は夢探しに、夢が見える人は夢に向かって行動する夏休みにして下さい。特に三年生にとっては、「夢を現実(かたち)に」していく最後の夏休みです。悔いを残さないように精一杯取り組んでください。毎日、夏日や猛暑日が続きます。熱中症に十分気をつけ、事故や怪我なく、元気に第二学期始業式が迎えられることを願います。大分県内の感染症も増加傾向ですので感染予防にも努めてください。そして、八月二十三日には、一回り大きく成長した皆さんに会えることを楽しみにしています。

令和六年七月十九日
学校法人稲葉学園 稲葉学園高等学校
校長  梅木 伸彦

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